オートマチックトランスミッションと
ATF(オートマチックフルード)について
| ATF交換 |
【ATFは交換不要】からだんだんと【定期交換】へディーラーも含め変ってきました。この背景にはATミッションは10万KM位の消耗品的考えから、長持ちさせて長期使用する考え方へ変ってきたのと、ATF(オートマッチフルード)の進歩とその交換技術の進歩があると思います(私的見解多し) やはりATFの交換は絶対に行った方が良いです(2年又は20000kmが目安です) |
| ATFの働き | ATFはトルクコンバータ内ではトルクの伝達を、変速部(プラネタリアギアユニット)は潤滑を、また油圧制動部では作動油として働いています。 トルクコンバータ内は、向き合った扇風機の様な構造です。エンジン側で回されたATFがミッション側の羽を回す事により、エンジン側とミッション側の回転差を吸収調整しています。急坂などで無理をして回転数を上げるとこのATFの吸収する回転差が大きくなり発熱が多くなる為油温度が上昇してしまいます。ATF警告がある車は点灯します。 変速部ではいわゆるギヤの潤滑油として機能しています。作動部では、ギヤチェンジアクチュエータ等の作動油として機能しています。 |
| ATFの劣化とトラブル | ギヤー部では、プラネタリヤギヤの各種動作によって変速をしている為、湿式クラッチ(ライニング)の摩耗が必ずおきます、このダストはATF交換以外ミッション内から排出される事はなく、ATFと一緒にミッション内部を漂います。(オイルパン内部に金属スラッジをとる磁石とオイルストレーナは有ります)このダスト(スラッジ)はだんだんと多くなりATFが黒ずんできます。そしてオイルクーラなどに付着して配管を狭め油圧低下を起こしたり、油圧制動部の細い流路に詰まり変速不良などを起こします。また老朽化してきたA/Tのライニングが剥離したりして、流路を閉ざしてしまう場合もあります。 |
| A/T修理の実際 | A/Tの不具合が出た場合(バックしない、ミッションがすべる、・・など)通常ATFがかなり真っ黒になっています。一度壊れたミッションは設備の整った(クリーンルーム)でしかオーバーホール出来ません。また、A/Tのオーバーホール時はオイルクーラーのオーバーホールも必ず必要です。 ATFのあまり汚れていない場合のトラブルは電気系など、ミッション本体は無事な場合も多いです |
| オーバードライブ付き車 | 一部車種では、水温が上がるまでオーバードライブへ入らないようしている車種が有ります。(早くエンジンを温めるため)ODが入らないな〜って時は水温計もチェックしましょう。サーモスタット故障などオーバークールの可能性も多いです。 |
参考写真
A/T外観・トルクコンバータ・オーバードライブクラッチ・変速回路・多板湿式クラッチ・オイルパン(金属吸着磁石)